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サピエンス全史


45億年前 地球が形成

38億年前 生物が誕生

600万年前 ヒト・チンパンジー共通先祖

250万円前 アフリカでホモ属が進化

200万年前 ユーラシア大陸へ異なる人類種が進化

20万年前 東アメリカでホモ・サピエス進化

7万年前 認知革命

4万5千年前 ホモ・サピエンス オーストラリア大陸へ

       大型動物

3万年前 ネアンデルタール人絶滅

1万6千年前 ホモ・サピエンス アメリカ大陸へ

1万3千年前 ホモ・フローレンシス絶滅

       ホモ・サピエンスが唯一の人類に

1万2千年前 農業革命

5千年前 最初の王国、貨幣、多神教

4250年前 最初の帝国

2500年前 仏教(インド)

2000年前 漢帝国、ローマ帝国、キリスト教

1400年前 イスラム教

500年前 科学革命、資本主義

200年前 産業革命

現在 核兵器

未来 超・ホモ・サピエンス?


この本は、 私たちは他の人類を滅ぼして生き残った種族であることを強調している。教科書で習った進化論の絵は誤解を招く。進化の過程のように見える種族は、過程ではなく同時進行していた他種の人類。これをを滅ぼして今の私たちがいる。この重要性を説明する為に上巻の大部分を割いている。



ラマルク


600万年前以あたりから、チンパンジーとホモ属が分かれ始めた。

250万年前に、アフリカでホモ属が起こり、ユーラシア大陸に広がり、そこでいろんなホモ属ができた。ホモ・エレクトゥスとか、ホモ・XXXとか。要するに他の種類の人間である。


我々の祖先であるホモ・サピエンスは20万年前に現れる。サピエンスとは「賢き者」という意味。こう名付ける我々は傲慢な種族。

そのホモ・サピエンスが、ネアンデルタール人や、ホモ・フローレシエンシスや、いろんなものを滅ぼしてここまで来たと書いています。では、なんで我々サピエンス属だけが人類を制圧できたか?


私たちは、頭が良くて二足歩行で、道具が使えたから強くなったと思っていたでしょ。でも著者はこれを否定します。ネアンデルタール人は私たちより脳が大きかったし、道具を使い、二足歩行をしていた事実があります。ネアンデルタール人は、ホモ・サピエンスと同じようなスペックで、道具や言語を操っていたらしいです。


では、私たちは何が違ったのでしょうか?その鍵は”認知革命”です。この認知革命という言葉が、この「サピエンス全史」全ての、一番重要な概念になります。このサピエンス全史は、大きな特徴として三つのイノベーションを起こしたということを核に進めます。

認知革命

農業革命

科学革命

人類は三回ブレイクして今があるんです。


農業革命と科学革命は理解しやすい。農業革命は”狩猟、採集”から”農業”によって定住するようになっていったという話です。この辺は私たちも何となく理解している。科学革命も、何となく進歩の過程のイメージができている。認知革命は、今の人類が、他の人類を滅ぼした最大の武器です。


認知革命は、言葉によって始まりました。簡単な言葉は他の種族も使ってました。動物だって使ってます。例えばチンパンジーは、外的が来たということを知らせる言語はあるらしいです。”ライオンがきたぞ!”と”熊がきたぞ!”とかの動物の違いなどを、声で言い分けたりもしているらしい。このような危機回避のコミュニケーションができる。でもホモ・サピエンスが凄かったのは、目の前にあるものの詳細を伝えるだけでなく、”虚構”(フィクション)を作ることができたということです。誰かが作ったストーリを、他の人と共有することができる。これができるようになったということを証明する歴史的遺物として、例えばライオンの頭をした人間の銅像がこの時代に作られたものとして残っている。実在しないものを想像して人に伝えるということをしていた。


40,000 years old

認知革命によって、このようにフィクションが作れるようになった。では、フィクションが作れると何が良いの?


これまでのホモ属は、家族の単位しか信用できなかった。知らない家族というのはかなり怖いもの。他の家族とは、顔見知りになってから、付き合いをしながら互いに信用するようになって協力するようになって、ゆっくりと連携ができていく。なのでそれまでのホモ属はいくつかの家族が集まって20〜30人、最高でも150人未満の単位で行動していた。


しかしこのホモ・サピエンスは、例えば”あの山にはとても強い精霊がいるんだ”とか、”そしてこの精霊は山の麓の地域を守っているんだ”とか、”その精霊に守られている俺たちは一つのチームなんだ”と言う事ができる。”この山の麓に住む人間は、ああいう事をしてはいけない”と精霊が言ったとか、”こうしなくてはいけないと精霊が言った”とか、そういう物語を遠くの人たちも知っている。物語を共有する事で急に仲良くなれる。これによってホモ・サピエンスは圧倒的に、’連携”という事ができるようになった。


なぜホモ・サピエンスがフィクションを作れるようになったのかは、わからないと著者は言っている。ある種が突然のように変化し、人類(ホモ属)のなかでサピエンスだけがこの"空想、妄想"のようなものを"共有"できるという能力を持った


認知革命が、ホモ・サピエンスを地球最強の種族に押し上げる。あとは貨幣システムをつくったり、国家をつくったり、幸福のかたちを作ったり・・・いろんな虚構をつくって、効率よく噂ばなしを広めるやり方で戦いに勝利し、ピラミッドの頂点に立っているサピエンス。他の生き物から見た地球の歴史はどんな風に映るでしょうか?


自分たちが地球を支配する使命があるから最強であるべき、これからも知能と科学を高みを追求するのが人類の向かう方向なのだという現代のフィクションを、どう感じますか?



Source:中田敦彦YouTube大学

Dec 8, 2019

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